修士一年夏休み28日目

9/6 (火) 曇り

7時すぎに起きた。自分は机がロフト状態でその上で寝てるんだけどそこからハシゴのところに顔を出した状態とその下のハウスから顔を出して寝てる状態が同じ格好になってて面白かったのを思い出した。あと昨日の夜気づいたんだけど、いつも玄関に居てくれてたからかその部分だけ明らかにピカピカで綺麗だった。他のところは若干黒くなっているのに。掃除してくれてたのかもしれない。横になってダラケてるのを押して動かしてモップみたいって言ってたのと同じように。ここがこれからも綺麗なままであってほしいけど。

取り敢えず午後に葬儀に行くのでそれまでやり残してたことをした。とくに肉球のスタンプ的なのを取っておこうと四苦八苦してる。曲面だから平面に押すことが難しい。なんとかそれっぽいのを少しづつ取れている。

色紙にやったらそれまで練習してた半紙とは染み込み方が違くて危なかった。チャンスはそう多くなかったけど色紙の方がやりやすくて助かった。これでまた一つ記録ができたし残せるものを残せた。

そろそろ時間が迫ってきた。もうあまり時間がないけど全然自覚がない。やれることはやったからこれでもうやりきった。あとは送るだけ。

準備をし終わって車に乗っている。遠いであろう旅路が少し不安だけど実家のほうで飼っていた犬も居てくれるだろうし、そもそもすぐに帰ってきて一緒にいてくれるんだと思う。しばしの別れだけど、一週間頑張ってきたし、この4日間もそんなのに比べれば余裕だったし、これからも当然自分たちなら全然余裕だ。ちゃんと寂しいし悲しくなってるけどそれでいいんだと思う。

天気も最高。今までは9月になったからか涼しくてそのおかげでそこまで心配しなくても良かったし、今日はとても良く晴れてくれた。これなら安心。車に運び込むときに雨が心配だったけど何も問題なかった。いつも散歩のときに通っていたマンションの正面玄関を出た。まあそんなに散歩が好きだったわけではないけど。車のトランクにもピッタリ入ってくれたし、ドアもピッタリ通り過ぎれた。しかもちょっと頑張ったけど重量もピッタリになってくれた。少し痩せてた分が良かったのかもしれない。心配させまいとしてくれてると思いたいし、その気持ちをしっかり受け取って心配されないように足を踏みしめて生きていこうと思う。

9/3について調べてみたらドラえもんの誕生日だった。しかもその話をしてたら最初に家に来たのは8月末だということを思い出した。そうすると誕生日は6/23で8月末に来てそこから丸13年ピッタリくらいだということになる。そういうのもなんかちゃんとしてる。

重量で思ったけど最終的には全部合わせて15kgになってて、色々と除いて考えると結局最後は13kgけらいだったっぽい。普段よりはやっぱり少し痩せてたけど痩せすぎているというわけではなかった。丁度いいところにしてくれる。親ばかだけど、やっぱり色々分かってたんじゃないかと思うくらい賢い。

その場所についた。車の中の冷房が家のよりも明らかに冷たい。まあ日差しがあるしそれくらいのほうが安心だけど。30分くらいしかかからなかったけどとても田園風景の広がる田舎みたいなところに来てしまった。コンクリート造りの建物で人間のもペットのも受け入れてるらしい。流石にこのあとは色々あるだろうし少し書くのを控えて後で書くことにしたいと思う。帰り道とかで。

よく考えたら分かることだったけど送ってから少し時間がかかるんだった。最期にたくさん撫でて感謝を伝えておいた。聞いてくれてると思う。これから姿は見えなくなってしまうけどそんなのは問題じゃないと言えるくらいでいたい。まだ断言はできないけど、コツを掴めばできるようになるはず。取り敢えずは決して忘れずにたくさんのことを覚えておこうと思う。次に会ったときに見つけてもらえるように。

拾骨をしてきた。結構綺麗に残ってて嬉しかった。指先までちゃんと残っているところもあったし頭も背骨もしっかりあった。こうして見てみると頭は小さいけどこれで頑張って考えてたと思うと本当にかわいい。後は家に帰ってしっかりと安全なところに置くだけだけどそこまで気を抜かずに行く。

帰ってきて全部整えた。どれくらいになるかわからず、まだ正式な骨壷は頼んでないけどとりあえず場所を決めて落ち着いていられるようにした。まだ実感が湧いていない。明日の昼間に留守番しているときとか、バイトから帰ってきたときとかに実感が湧いてくるのかもしれない。何か食べ物を少し落としてしまったときに食べれそうなものなら呼んでそのままあげていたのに、今はそうじゃなく鳴ってしまったということに気づいた。

とにかく今日で一段落する。一度向こうに挨拶しに行ったあとは帰ってきてくれるはず。なんかおんなじことばかり書いて自分に言い聞かせてるような感じもしなくもないけど別にそういうわけではないと思う。というかなんか暑いと思ったら数日ぶりに冷房を止めたからだった。逆にあの寒さが少し嫌になってきてたくらいだからちょうどいいかもしれないけど。今日が晴れで本当に良かった。

今日はあとは数学をしたりゲームしたり比較的普段どおり過ごした。夜ご飯で白米をよそるときにいつも覗き込んでいたけど別に覗き込むだけで全然食べようとしないでいつもお米のたけ具合だけ見に来てたり、カーテンの内側に入って一部分だけ膨らんでいるところを風で膨らんでいると勘違いされて驚かせられたりというのを思い出した。やっぱりちょっかいをかけに行って抱きしめられる身体がなくなってしまったのが一番辛いかもしれない。絶対これがじわじわくる。頑張ってくれてたんだし、自分も頑張っていこうと思う。

今日はあとは数学を切りの良いところまでやってあとはなんかダラダラ過ごすことにする。明日も別になにかするわけでもなくずっと家にいる。いつか9/3の日記を少しの寂しさと悲しさと沢山の感謝の気持ちを持って見れる日が来るまで思い出を忘れないように過ごしていこうと思う。ここらへんにいると思いつつもやっぱりしばしのお別れになってしまうけど大丈夫。なんとかなる。

少し早いけど今日の日記はここまで。